力試しと発見とやりたいこと

「その時、何をして、何を思ったのか」を綴る僕の留学記。毎日更新予定。ありのままの様子を書きたい。インドネシアは、人々の生活の様子や習慣ひいては宗教との関わりを現地から自分の目で見て、味わって、体験したい。

ダブル葬式とトマクラ/トマッテと初日のパレード

トラジャ7日目

今日はまたまた別の葬式の儀礼に参加してきました。とはいえ参加したことがない初日です。

それも2人同時の儀礼に参加することができました。

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参加したものの中では最も大きい規模でした。
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まずは踊り手の皆さんが円になって追悼の儀
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今回のお葬式の主役を模したタウタウと呼ばれる人形を作成します。
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これも今回は2人同時なので2人分

 

お客さん用のトンコナンに

 



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その向かいには棺と先ほどのタウタウが安置される中心の塔
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初日が重要とされるのは、棺をこの塔に上げるからです。

それまでは病気、または眠ったままの状態として扱われます。これをトマクラと言います。

そしてこの塔に安置された時から正式に亡くなったと扱われます。これをトマッテというそうです。

 

棺を運ぶ神輿みたいなのも勿論二つ
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こちらは駕籠。後ほど詳しく
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ひとまず家族間のプライベートなお祈りが続くので待機用のスペースへ
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一緒に来た方たちと休憩タイムに記念写真
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慣れない自撮りをしたら眼鏡テカテカになりました。
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今回の家族はハイクラスな方なので最低でも24匹の水牛が生贄になります。
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それが2人分なので50匹は生贄になると思われます。

 

いよいよ棺がお家の中から出されます。
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まず1つ目
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そして2つ目
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両者のタウタウも準備完了。
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正式に亡くなる前に村中を周るお別れのあいさつを兼ねたパレードが始まります。

 

タウタウを先頭に棺2基は赤い布が先行します。
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動き出しました。
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2基目も後に続きます。
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その後ろから駕籠に乗った2人のお婆さんが
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お二方はこの村の中で「死期が迫っている方」だそうです。

次の儀礼ははこのお二方の番になる可能性が高いということで、こういった形で参加していたようです。

 

この後一旦Uターンして、もう1つの道から再度降ります。

その様子を正面から
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下り坂なので慎重に
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無事下り終えました。

 

2基目は若干はみ出しそうになりながらも
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何とか無事抜けました。

 

駕籠のお二人も続きます。
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このあと20分くらいしてから徐々に戻ってきました。

 

先頭の鐘鳴らし隊から
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飾りが続いて
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水牛たちが帰ってきました。
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めっちゃレアな水牛
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やたらと落書きされているのは、今日の儀礼後に闘水牛が行われるからだそうです。
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上下白い服を着ているのはパレンガと呼ばれる儀礼の責任者
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タウタウが戻ってきました。
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続いて棺も
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テンションが上がり過ぎて突然婦人の方々が蹴り合う始末(※遊びです)
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予想以上にアグレッシブ

最終日のパレードでは水や糞が飛び交ってましたが、それと比べると初日なだけあって控えめでした。

葬式の儀礼はあくまで楽しいもの、ハッピーなものという前提を再確認しました。

 

そんな蹴りあいの後ろから無事2基とも帰った来ました。
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最初の中心の広場へ
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赤い布が通り道を示しているようです。
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何階かターンしながら
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ひとまず落ち着きました。
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2基目も無事到着
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棺に赤い布を巻きつけてから塔の上へと運びます。
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会談に差し掛かった時に発煙筒が点いたので合図の一つなんだと思います。
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よりによって煙が広がり過ぎて全然見えねぇ
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気付いたら上がってました。
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もう一つも
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赤い布を巻いてから
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前回参加した際は棺はこのトンコナン型の神輿みたいなものに収められていたんですが、塔の高さ的に絶対入らないしどうするんだろうと思っていたら…

 

屋根外していました。
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持ち手の竹も全部外して
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これも上へ運びます。
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その間棺は地面に置かずに待っていました。

やはり棺をそのまま地面に置くことはしないようです。

 

無事搬入完了
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屋根だけのトンコナンを見ることなんかないのでこれもまた良い経験に
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中心の塔にお二方の棺とタウタウが安置されました。
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トマクラからトマッテに変わりました。

これをもって正式に亡くなったことになります。

 

儀礼後の中心の広場はとても広々とした感じです。
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この後、闘水牛が行われる予定だったんですが安置後のスピーチやらお祈りやらが長すぎたので断念しました。

それでも葬式の儀礼の初日も制覇できて満足でした。