力試しと発見とやりたいこと

「その時、何をして、何を思ったのか」を綴る僕の留学記。毎日更新予定。ありのままの様子を書きたい。インドネシアは、人々の生活の様子や習慣ひいては宗教との関わりを現地から自分の目で見て、味わって、体験したい。

Thanksgivingとケテ・ケスとボリの墓

トラジャ3日目

今日は別の儀礼に参加してきました。

新しいトンコナン完成を祝った感謝祭です。
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ひとまず儀礼が全体が終わるまで待機。

聖歌っぽいのが流れたり、儀礼を取り仕切っている人がお話したり色々でした。

 

聖水でお清め
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一通り終わったので見て回りました。
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お祝いの飾りもトンコナン

 

儀礼に生贄はつきものです。
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今回はのみでした。

 

水牛は葬式の時のみらしいです。

ただ葬式の際に用いられる豚は小さめでしたが、感謝祭では必ず大きいサイズの豚を使用しなければならないそうです。これも儀礼後に沢山の人と食べ物を共有するためだと言われています。

 

新築の家の前には感謝祭特有の飾りが

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基本屋根にはトタンを用いるそうですが、今回新築のトンコナンは全てで作られています。現在全て竹で作るトンコナンは費用がかなりかかるので珍しいそうです。

 

周囲の風景を
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葬式の際と同じく、生贄のギブアンドテイクは顕在で寄付者の名前が刻まれます。
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竹で作った檻の中には豚が
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こんな感じで次々と運ばれてきます。

 

伝統楽器with生肉
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正面から失礼しました。
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大々的な飾りのこちらのそばにはかなり大きい豚が
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ご飯中でした。
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後に檻から放たれて柵のある豚エリアに移動させられます。
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続いて伝統的な村が観光地として開かれているケテ・ケス
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儀礼で生贄にささげた水牛の角が家の前に掲げられます。

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ちなみにこちらは男性を象徴しています。

 

向かいには同じトンコナンでも米の貯蔵用です。
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一方こちらは女性の象徴。子を授かることに関連しているそうです。

 

ここでは実際にトンコナンに入ることができました。

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階段を上がって少し小さめの入り口
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中は狭かったです。
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入って奥側と手前側に一段高い空間がるんですが、奥側は「亡くなった人」を安置する場所になっているそうです。

手前側の空間は普通に使用するそうですが頑張って5人くらいしか住めない程度の広さなので現在は普通の平屋で生活するのが基本になっています。

 

火起こし
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奥に歩いていくと竹林
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トンコナンの屋根に使われるものだそう。

 

めっちゃ豪華な棺
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かなり昔に使われていた棺
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一本の大木から作っていたそうで、今では高価かつ作るのが困難なので使われてはいないそうです。

 

この棺もトンコナン型
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トンコナンは船の形を模しています。由来は諸説あると思いますが、教えてもらったのはトラジャ族の祖先は外から船に乗ってやって来た人々でそれに由来していると言っていました。

 

中に本物の頭蓋骨が垣間見えます。
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タウタウと呼ばれる亡くなった方を模した人形
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トラジャのお墓は穴を掘ってその中に家族の墓として安置するのが基本なのですが、裕福な家系だと加えてタウタウを作って置くそうです。

 

どうやって乗せたんだろう…
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続いてボリという地域の特殊なお墓があるところに行きました。
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中心の塔から儀礼の指揮者がお肉を分け与えるそうです。
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全体はこんな感じ
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少し上から
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こんな感じで岩壁に穴をあけて中に安置します。
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手で掘ります
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数か月かかるそうです。

 

赤ちゃんのお墓も見に行きました。
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昨日のような儀礼はお爺さんお婆さんの場合取り行われるそうです。

まだ子供で亡くなってしまった場合は、木に穴をあけてそこに安置します。

 

これの少し黒くなっている部分
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この大木が二番目の母親と捉えられています。


そして200頭以上の水牛が飾られたトンコナンも
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少し戻って建造中のトンコナンも見れました。
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こっちの足場は都会でない限りバリ島であっても基本竹なので見てて危なっかしいです。