埋葬の儀礼と飛び入り参加とお土産
トラジャ5日目
今日も今日とて儀礼に参加してきました。
トラジャのお葬式は初日に形式的な儀礼を行い、2日目以降にたくさんのお客さんをお迎えし、その後生贄となる水牛や豚の命を頂く儀式を行い、最後に棺を納めるという過程になっています。
今日はUpacara Pemakaman(埋葬の儀礼)です。
初めて参加した葬式と同じ場所へお昼前から
以前参加した時はお客さんを迎える日だったので大盛況でしたが、比較すると今日はかなり静か。
初日と最終日は正午を過ぎてから儀礼を行うという決まりがあるそうです。
また、埋葬は13時から15時頃までに行うという決まりもあるそうです。
実際に朝から人は集まっていたようですが、棺と記念写真撮影で、昼過ぎからお祈りなどの埋葬までに必要な過程を踏んでいました。
埋葬の日ということで、中心のトンコナンから棺が下ろされていました。
お祈りは全部トラジャ語でサッパリなのでガイドの兄ちゃんとお喋りしてました。
水牛の象徴は彫刻
お客さん用のスペース
これも全部明日以降に取り壊されてしまいます。
少し覗いてみるとまだお祈りの舞いみたいな最中でした。
形式的な儀礼が一通り終わりました。
埋葬の前にまずはご飯
水牛料理が振る舞われました。
Barroというトラジャのお酒
enauというサトウヤシから作られているようです。
実が茶色になって、収穫。それを潰したものを竹筒に入れて発酵させて作るようです。
少し酸味があって飲みやすくてお酒が苦手な僕でも美味しかったです。
お腹いっぱいなのにもっと食べなと言ってくださるおばあちゃんの家状態。
結局お土産をもらいました。
包む前に撮ればよかったです。大きいゴミにしか見えない…。
ご飯が終わると最後に棺を取り囲んでお祈りの舞をみんなで
一緒にご飯を食べたおじさんがおいでーと手を引かれ
何も分からないまま飛び入り参加
右足、左足を交互に前に出してステップを踏んで「エー」やら「オー」やらをみんなで復唱
とにかく見様見真似でやってみました。貴重な体験でした。
最後のお別れの意味があったんだと思います。それまでみんなでワイワイしていたのに終わってから泣き出す方もちらほら。
あっちこっちへ棺を運びながら
いよいよ移動開始です。
30人くらいの男手で運んでいきます。
撮影者多数
ここから下り坂。慎重に…
あっちこっちから水かけが多発
最初聖水でもかけてるのかと思ったらはしゃいでるだけでした。
背中がやられたお兄さん
棺左から突撃してくる人の姿が
まさかの水溜りの水攻撃
これにはたまらず避難
階段下ってほっと一息
サルン(腰に巻くフォーマルな衣装)ちゃんと巻かなくていいのかなって疑問に思ってたんですが、身を守ってました。
背中やられたお兄さん2
背後からの奇襲攻撃
たまらず僕も被弾
背中お兄さん2がフンを投げまくる奇行に
年長者はやはり強かった(同じくフンで制裁)
棺そっちのけで泥、水の投げ合い掛け合い合戦の開幕
戦いの地を後にようやく移動再開
目的地目前にしてまた始まった。
巻き込まれたくなくてかなり遠めから眺めていました。
ようやく棺を納める場所へ
固定していた紐をほどいていよいよお別れ
飲み水を要求したのにそれをまた戦いで使う戦士たちの図
水牛がプヤ(亡くなった方が行くパラダイス)へ連れて行ってくれます。
完了です。
ボトルが散らかっているのは戦いの証。
儀礼も終わったので物寂しい感じに
帰り際にコーヒー飲んでいきなよとさっきのおじさん達
お腹いっぱいって言ってるのに恒例のおかわり。
少しで良いですっていったのに満杯入れてくるので帰るころにはお腹いっぱい過ぎました。
そして晩御飯には他の宿泊者の方たちとお土産の水牛をシェア
水牛ばっかりの食事で何とも贅沢な一日でした。