力試しと発見とやりたいこと

「その時、何をして、何を思ったのか」を綴る僕の留学記。毎日更新予定。ありのままの様子を書きたい。インドネシアは、人々の生活の様子や習慣ひいては宗教との関わりを現地から自分の目で見て、味わって、体験したい。

セレモニーとhanaと交流センター

アチェ5日目

最近の後追い投稿を食い止めるべく、意地の連投です。

 

ホームステイ先のイブ(目上の女性の三人称)が教授で、「新しい教授の着任セレモニーがあるからおいでよ」と誘ってくれたのでいってきました。

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思ったより大きいホール。

 

本当は8時から式典があったらしいんですが、イブの知り合いが登壇するのが9時半くらいでどうせ長いから遅れても良いのよとのことで堂々と途中入場。

 

教授陣の中で院を日本で通った先生が割と多くいらっしゃって、この人は神戸大、東北大…と紹介されて不思議な感覚でした。

 

登壇者は論文の内容やら感謝の思いやらを熱烈に語る中、客席はセルフィーで写真撮ったり、普通に談笑したりと相変わらずのインドネシアクオリティ。

 

突然の記念撮影
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(スピーチの真っ只中)

 

スピーチが終わった後で横で待機してた合唱隊と楽器隊が生演奏。

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は咲く」を日本語で歌っててびっくり。

 

東日本大地震の復興ソングとして作られた歌で、僕自身も中学生の頃に歌った覚えがあります。

こういう祝い事の時は歌うことがよくあるそう。知らないだけでアチェと日本の繋がりって結構あるんだなと思いました。

 

続いてアチェの大学へ
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空港でお会いして仲良くなった日本人留学生の方にお願いして連れてってもらいました。

 

食堂もアチェ式のお家
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授業後にお邪魔して先生と一緒にインドネシア語で色々お喋りしてました。

一貫して「もうすぐ断食♪」みたいなテンションで「お、断食チャレンジするの?いいねぇ!やろうやろう!」って感じで本当に理解不能です。(褒め)

アチェ人の前向きな思考には本当に頭が上がりません。

 

お昼ご飯は大学内の食堂の日本食カフェはなhana

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日本人の奥さんが経営されていました。

 

ラーメンと煎茶

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たこ焼きを注文
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合わせて32,000。食堂価格で安い。

 

味としてはハラールなので豚関連が一切使われないからか若干物足りない感じでしたが懐かしの味でした。

普段何気なく食べ物に使われているポークエキスとかって案外意味あるかな?と思う次第です。

 

実際に住んでいる方に色んなお話を聞けてタメになりました。

今の旦那さんとお会いしてアチェに移り住んで10年近くになるそう。

異教徒間結婚がダメなので、結婚の際にイスラム教徒になったようです。

 

本当に柔和な方で、宗教とかあんまり拘らないし、移住の時もあんまり何も考えてなかったかなーって仰ってました。

こういう方が適応力が高いんだろうなと感じました。

 

話を聞くとアチェはやはり特殊な地域なようで、お祈りの合図のアザーンがなってからの営業が宗教警察に取り締まられるようで、見回りに来て昼や夕方のお祈りの時間にお客さんがいたら注意されるよう。

 

他にも女性の服装。

宗教警察の見回りはほぼ全員が女性なようで、「この服装は肌が見えてるからダメ」などと厳しく取り締まられて、連れて行って講習を受けさせられることもあるそう。

 

食事中にカップルらしき男女がご飯を食べていたんですが、「こういう光景はこっちでは珍しい」とのこと。

金曜日のお昼は男性がモスクで一斉にお祈りする習慣があるので、「行かなくて大丈夫なのかな…」と心配するほどでした。

 

こういうのが「イスラムが強い」と言われる所以なのかなと思いました。特殊かつ厳格。

 

ただ、知っておいて欲しいのは、

異教徒や外国人には強要してこない

ということ。

 

その辺の線引きはハッキリしてます。

正直アチェに来る前は怯えてましたが、みんな優しいし全然怖くないです。寧ろムスリムじゃないから無理しなくて良いからねと気を遣ってくれます。

 

特に男性は長ズボンさえ履いていれば何も文句言われることはないそうです。ただ、宗教関連のイベントや施設に行く際には女性はスカーフ巻いたり、イスラム的な正装をする必要があるとのこと。

スカーフを巻く義務はありませんが、巻いてないと浮くので、それが嫌で巻いている外国人の人も多いとのお話でした。

 

その後はまた大学の国際交流センター
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訪れる学生とただただ談笑してました。

ダルマシスワというインドネシア政府からの奨学金の制度を使って留学している外国人も何人かいて、日本、トルクメニスタンガンビア、タイなどなど…

色んな国籍の人がインドネシア語で会話する不思議な空間でした。